JAM ものづくりシンポジウム開く
地域の中で人材育成を
JAMは2009年4月15日、東京・日暮里のホテル・ラングウッドでものづくりシンポジウムを開催した。今年はJAM単独の開催となり(隔年で日教組と共催)、構成単組や連合関係者など総勢112人が参加した。
主催者を代表してあいさつに立った豊泉則幸副会長は、地域・地方で人を育て、中小企業との連携を産官学に労を加えた4者の連携でしっかり進めていくことが100年に一度という経済の変動に対し力を発揮するのではないか。また、「ものづくりは国づくり」といわれているが、インターンシップ制で学生の皆さんを企業に受け入れてもらい、地域の中で人を育てて、地域の中で企業を支えていくという流れをJAMとして作って行きたい―と述べた。
パネルディスカッションは「地域資源活用と日本のものづくり」がテーマ。法政大学の藤村博之教授をコーディネーターに、山形鋳物の伝統工芸品などを製造販売する葛e地保寿堂の菊地規泰社長、中小企業基盤整備機構関東地域支援事務所の勝瀬典雄プロジェクトマネージャー、共同通信の伊藤祐三編集委員、豊泉則幸JAM副会長の各パネラーがそれぞれの立場から討議に参加し次のように語った。
伝統工芸品は受け継ぐものとその時代に合うものと「最も古く、最も新しい」が必要。これがないと続かない。
中小企業は互いに寸断されている。これを繋ぐ支援の仕組みをどう使っていくかだ。
地域経済の再建には人を育てるのがカギだが、苦しくなると人に手をつけている。これでは将来が成り立たない。
リスクをとって新しいことを始めなければならないが、現場力とリーダーの資質が肝要である。