政策ニュース

2001年12月27日 第2002−22号

《発    行》  J  A  M

《発行責任者》 大山  勝也

《編     集》 社会政策局

TEL:03-3451-2586

mail:syakai@jam-union.or.jp

  

第153臨時国会を振り返って

 

12月7日、臨時国会開催

 

 9月27日に招集された第153臨時国会は、12月7日に閉会しました。今臨時国会は、5%を超え続ける失業率を引き下げるための「雇用対策国会」といわれていました。

 しかし、同時多発テロや雇用情勢悪化への早急な対応が求められたにもかかわらず、早期に国会は開会されませんでした。10月末まで自衛隊派遣問題の審議があり、ようやく11月から雇用・経済問題が論じられましたが、不十分な審議のまま、11月16日に第1次補正予算が採択されました。

 さらに、11月の完全失業率は5.5%と、3ヵ月連続で過去最悪を更新する見通しとなり、厳しい雇用情勢のまま、年末を迎えました。

 

  

第153臨時国会で成立した主な法律

 

@改正育児介護休業法
(政策ニュースbV・8)

A雇用対策臨時特例法
(政策ニュース
1118

B改正中小企業信用保険法
(政策ニュース
14

C改正商法

D独立行政法人情報公開法

Eテロ対策特別措置法

F改正自衛隊法        等

改正育児・介護休業法施行に向けて協約等の改定を

 

2002年4月1日より施行

 

 第153臨時国会で成立した、改正育児・介護休業法施行に向けて、労働政策審議会雇用均等部会に「省令案要綱」と「指針(素案)」が示されました。今後、雇用均等部会で審議し、2月初旬に公布される予定です。JAMでは、これにあわせてガイドブック等を発行します。

 単組では施行に向け、協約等の改定が必要です。また、両立支援策は少子・高齢社会に対応するための、労働組合の重要な取り組みです。協約等の改定の折、現行制度の見直しもあわせて行うことも検討してください。

創作等8業務
事  項 改正後 改訂前
育児・介護休業の申し出や取得を理由とする不利益取扱い 解雇その他の不利益な取扱いを禁止 解雇を禁止
育児・介護を行う労働者の時間外労働の制限

男女対象

1ヵ月 24時間

1年間150時間

労働基準法に規定

女性労働者対象

勤務時間短縮等の措置の対象となる子の年齢の引き上げ

義   務 3歳未満の子

努力義務 3歳以上

       小学校就学前まで

義   務 1歳未満の子

努力義務 1歳以上

        小学校就学前まで

子の看護のための休暇措置 努力義務 規定なし
育児・介護を行う労働者の配置 転勤に際して育児・介護の状況に配慮すべき義務 規定なし