強い競争力の源泉は働くものを大事にすることだと強調
JAMは8月28‐29の両日、静岡県熱海市で第10回定期大会を開き、2009年度の活動方針と活動計画、労働協約改定、2008年年末一時金の取り組み方針、政策実現活動推進計画などを討議・決定した。

 冒頭のあいさつで河野会長は、再編された新しいJAM効果が発揮されているとした上で、2009春闘ではベア要求を基本とし、時間外労働割増率の引き上げ、年休取得運動や労働時間管理の徹底、36協定の適正化にも引き続き取り組んでいくと述べた。

 2009活動方針と活動計画では、2008―2009年度運動方針で決定されている四つの最優先課題(@長時間・過重労働をなくす取り組みA行き過ぎた格差の是正B新しいJAMの定着と発展C政権交代を実現する政治活動の強化)について引き続き取り組み、「長時間・過重労働をなくす取り組み」では、労働時間管理について通年的取り組みの強化とともに、年次有給休暇取得運動の展開と、時間外労働の割増率引き上げを最重点にして2008秋の労働協約の取り組みを行い、2009春闘でも継続して取り組むことを決定した。
 また、「政権交代を実現する政治活動の強化」では、民主党の勝利へ向けて政治・選挙活動の強化を決めた。



大会は、第5号議案「2010参議院選挙の取り組みに関する件」で津田やたろう氏(参議院議員・JAM参与)を第22回参議院議員通常選挙・比例代表選挙にJAM組織内候補として擁立することを決定。
JAMの組織を挙げ取り組むことを確認した。
津田やたろう  





大会第4号議案の「労働協約と2008年年末一時金の取り組みに関する件」で大要以下の取り組みが決まった。

労働協約の取り組み

 労働協約に関する取り組みでは、最重点課題として、総実労働時間短縮に向けた取り組みを挙げ、大要次ぎのように取り組むことを決定した。

  1. 労働時間管理体制の徹底と年休取得運動=管理体制の確立と組合員ごとの労働時間・年休取得状況の実態把握。問題解決に向けた労使協議の場の設置。誰もが最低10日以上の年休取得へ向けて、個人ごとの取得状況を定期的に把握する。年休について啓発と意識改革を図る。
  2. 時間外割増率の引き上げ=「休日労働を含む月45時間以上を超える時間外労働に対し、通常残業割増率を50%に引き上げる。」「すべての休日割増率を50%以上に引き上げる」
  3. すべての単組が「労働時間に関する指針」に基づき何らかの取り組みを行う。
要求提出日=10月16日(木)まで。
統一回答指定日=11月13日(木)まで。

 年末一時金の取り組み

 一時金要求について2008春闘方針の考え方を踏襲し次のとおりとする。
  1. 年間5ヶ月基準または半期2.5ヶ月基準の要求とする。
  2. 最低到達基準を年間4ヶ月または半期2ヶ月とする。
  3. 考え方 年間収入の安定を図る観点を基本として取り組むことを基本とする。最低限確保すべき基準としての一時金ミニマム(年間4ヶ月または半期2ヶ月)へ全単組の半数が達していない現状を踏まえ、そこに達していないところについては、その到達を目指すものとする。
要 求 提 出  日 =10月30日(木)まで。
統一回答指定日=11月13日(木)