最近、「ものづくり」が見直されはじめた。それについての著書も何冊か発刊されてきている。その中には、JAMに加盟している組織の働く現場が紹介されているものもある。
ここでは、少しずつではあるが、「ものづくり」に関係する本を紹介していこうと考えている。
紹介した本について興味を持たれた方は、書店に立ち寄ってみてはいかがかと。 |
1.「トヨタを知るということ」 |
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著者、中沢氏は元全逓労組中央本部専従者の経歴をもつ異色の経済評論家で、「中小企業新時代」等多数の著書を出版。集団的労使関係を引き合いに、企業経済活動について独特のペンを走らせる評論家で知られている。
今回の著書も、労組幹部の取材を交えながら、トヨタ生産システムをはじめ、トヨタイズムを掘り下げている。
もう一人の著者の赤沢氏は、潟ニバーサルデザイン総合研究所を開設し、所長の肩書きを持つ、日本のユニバーサルデザイン研究所の第一人者である。
今年7月、JAM長野労使会議に招かれ、混迷する日本経済建て直しの切り口をユニバーサルデザインを中心に考えていくという基調講演を行っている。
書籍全般は、トヨタを通したものづくりの変貌、トヨタの自動車づくりと環境対応などグローバルな視点で書き上げられている。
コメント:JAM産業・業種政策局、清水 |
著者:中沢孝夫・赤池 学
出版社:轄u談社
価格:税別、1,800円
発刊日:2000年4月3日 |
2.「匠の新世紀」もりづくり考 |
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1998年秋、旧ゼンキン連合が提唱した「ものづくり基盤技術振興基本法」を臨時国会で提案しようという気運の高まりがあった時期、「基本法」の取材も含め、労働組合から見た製造業の姿について聴きたいという意向で、神奈川新聞報道部の三好副部長と記者がゼンキン連合を訪れた。
相談の後、1999年1月1日から「21世紀が見える神奈川ものづくり考」の連載をスタートさせることが決まり、1月5日の同紙一面のトップは「ものづくり基盤技術振興基本法」の記事が飾った。
同書籍は、こうしたシリーズ計126回の記事の再録である。連載最後のエピローグでは、「スカイライン」車の開発などで知られる桜井真一郎氏を紹介し、全連載を終えている。
連載中、いくつものJAM構成組織が取材の対象となり紹介されている。
コメント:JAM産業・業種政策局、清水 |
著者:神奈川新聞社報道部
出版社:(株)日本評論社
価格:税別、2,000円
発刊日:2000年8月31日
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